夜、本を閉じ、あかりを消して寝ようと思った時、
ふとその声が甦ってきてね・・・
思い出の中では声は消えると思ってたけど、
そんなこと、無いんだね。
私は嫉妬とか愛とか憎しみといった感情は、
人間が生きて、心を持ち続けている限りずっと、
続くものだと思ってたけど、どうやら・・・違う。
どれほど強く心を占めていたものもいつかは、
消えてしまうということ。
それも徐じょにではなく・・ある日突然、消える感じで。
自分でも自分の心の変化に驚くよ。
そしたら、 やわらかくあたたかいものが、
ひたひたとね、私を包んでくれてる感じで、
もう大丈夫だよって。
でも 懐かしい声に、いつかばったり逢えたら、
「元気だった?」
と ありふれた言葉のひとつぐらいは、言える。
たぶん それが精一杯 そして そのあと泣く。
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