ピカソの言葉で好きなものに、
「ようやく 子供のように絵が描けるようになった。
ここまで来るのに、ずいぶん長い時間がかかった」
というのがあります。
91歳で亡くなった彼の確か晩年の言葉らしいけど、
その言葉と呼応するように思える作品達。
陶片や煉瓦やタイルやお皿などに
描いた絵の数々・・・
「月の下の子供」の無垢の持つ豊かさと
満月のような寂しさ。
個独の穏やかさ、
あるいは充実した個独感・・(孤独というのとは少し
ニュアンスが違うような気がする)
作品集ではあるけれど
ずっと見つめていると
心が明るんできます。
決して饒舌な絵とは言えないのに、
心に じんわりと染みてくるのって
やっぱり、凄い画家だ。
生きた世代は 違うけれど、
その瞬間だけでも
感じとりたい。
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