2008年2月16日土曜日

惹かれるもの

ピカソの言葉で好きなものに、
「ようやく 子供のように絵が描けるようになった。
 ここまで来るのに、ずいぶん長い時間がかかった」
というのがあります。

91歳で亡くなった彼の確か晩年の言葉らしいけど、
その言葉と呼応するように思える作品達。

陶片や煉瓦やタイルやお皿などに
描いた絵の数々・・・
「月の下の子供」の無垢の持つ豊かさと
満月のような寂しさ。

個独の穏やかさ、
あるいは充実した個独感・・(孤独というのとは少し
ニュアンスが違うような気がする)

作品集ではあるけれど
ずっと見つめていると
心が明るんできます。

決して饒舌な絵とは言えないのに、
心に じんわりと染みてくるのって
やっぱり、凄い画家だ。
生きた世代は 違うけれど、
その瞬間だけでも
感じとりたい。